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・看護過程とは何か?
・看護過程ができないとどうなるか?
・看護過程ができるとどんな良い事が待っているか?
・臨床では実際どのようにやるのか?
・看護理論とはなにか?
が分かります。

実習を乗り切るためには、看護過程をマスターしている事が必須。
マスターしていないと、実習がかなり大変になり、辛くなっていきます。
ちなみに私は、実習が辛い側の看護学生でした…。
当時、看護過程がさっぱり分からなかったからこそ、分からない人の気持ちがわかります。
今、実際に困っている学生の力になりたいと思っています^^
看護過程とは?
看護師が看護をおこなう道のり全体のこと!料理と同じ!
例えると、料理を作る道のりって感じ!

①食材集め(集める)
→もっと看護的に言うと…
患者さんを、観察すして【情報収集】する

②買った食材を並べ何をつくるか考える(考える・分析)
→もっと看護的に言うと…
(体中で何が起きているのか)分析し【アセスメント】

③何を作るかレシピを書き出す(計画を立てる)
→看護的には…
結果、どの問題が一番生命の危険となるのか、問題をピックアップし【看護診断】
どんな看護をおこなう必要があるのかについて計画を立て【看護計画立案】

④実際に作る(実践)
→看護的には…
その看護を実際に実施して【看護の実施】

⑤おいしいのか、改善点はないか振り返る(評価)
→看護的には…
結果はどうだったのか評価をする【評価】
↑この一連の流れのことを看護過程という。

病棟看護師は看護過程を習得しており、
観察したことから頭の中で瞬時にアセスメント、
概ねの看護診断の検討を立てて、
看護問題を見つけ、電子カルテで看護計画を立てます。
看護過程が習得できないとどうなるのか?
・実習に行っても、何をすればいいのか分からない。
・周りは情報収集のために患者さんと話しているけど、自分は受け持ち患者さんとどんな会話をすればいいのか分からない。
・実習記録が書けない。そもそも何を書けばいいのか分からない。
・睡眠時間を削って記録を書かなきゃ…ってなる。
・不眠になりつつ頑張ったのに、実習指導者の看護師にボロクソいわれる。
・実習をやり過ごしても、就職先で、困る。
・見当違いの看護計画を立ててしまうと、はじめは先輩が指摘してくれる。が、いずれ裏で悪口を言われ「できない看護師」認定される。
・職場に居づらくなる。
・仕事が楽しくなくなる。

看護過程ができるとどんな良い事があるのか?
・実習がかなり充実する
・実習が楽しくなり、自分の自信になる
・何が分からないのかが明確になるので、看護教員にも質問しやすい
・より深く学べる
・実習中もしっかり睡眠時間が確保でき心身ともに安定する
・理解できている事が多いため、病棟に就職してからも現場になじみやすい
・結果、働きやすい
・患者さんとの関係も築きやすい

臨床ではどのように看護過程を使っているの?
~情報収集~

Aさんおはようございます。体調いかがですか?
↑情報収集

まるぴさんおはよう。なんだか体がだるくて…寒気もする。
↑S情報(患者からの主観的な情報)

お熱測りますね。痛い所や辛い所はないですか?肺の音も聞きますね。

痛みはない。夜から体全体が辛い。
↑S情報(患者からの主観的な情報)
体温38.5℃ 血圧120/60
脈拍120 SpO2=93%
呼吸数22回/分 肺雑なし。
右肺音減弱。チアノーゼなし。
↑O情報(客観的に得られた情報)

~まるぴの頭の中~ ※アセスメント
発熱がある 悪寒がある | →疎通良好だし、意識レベルは低下ない。 →これから熱上がってくるかも。何かの感染症か? | 《認知・知覚》 |
循環動態的には頻脈が気になる。 呼吸状態は、肺雑はない。 でも呼吸数は正常より多い。 痰がらみはないけど。 咳嗽あり。 右の肺音が弱い。 SpO2が正常値以下 | 発熱からの頻脈かな? …肺になにか起きてるかな? | 《活動・運動》 |
体がだるい 朝は水分全く飲めていなかった。 | →食事や水分はどのくらい摂取してた? 脱水のリスクもあるな。 | 《栄養代謝領域》 |
排尿はどうかな?オムツ内は濃縮尿だ。 普段の尿量より少ない。 異臭はなし。 | →濃縮尿だからやっぱり脱水リスクはあるかも 異臭はないから尿路感染からの熱は否定的かな? | 《排泄》 |
(睡眠状況はカルテより後で情報収集) | 夜は眠れていたのかな? 今日は咳で寝れない可能性もあるな | 《睡眠・休息》 |
夜中から辛いのに朝になって訴えている | →気を使って言えない性格か? | 《自己知覚・自己概念》 |

~Drに状態報告~
採血、レントゲンの指示が出て結果、肺炎の診断。
食事中止になり、点滴管理開始。いつもと違ってぐったりしているAさん。
~電子カルテで看護計画立案~※看護計画立案

看護問題:【非効果的呼吸パターン】 |
看護目標:排痰ケアで気道の開通を維持する |
看護計画:観察計画(OP) ・意識レベル・呼吸数、呼吸の深さ、リズム ・SpO2 ・酸素吸入の有無等 ・口腔内汚染の有無 など… |
行動計画(TP) ・SpO2低下時には医師の指示のもと酸素吸入を行う ・自己喀痰不可能な場合は吸引をおこなう ・定期的な口腔ケアをおこなう など… |
教育計画(EP) ・自己喀痰の指導 など… |
~看護の実践~

・検温にて訪室時、痰がらみがあるが、自分で出せなさそう➡吸引します
・ぐったりしており、SpO2低下した➡酸素開始します
~実践からの評価~

電子カルテにSOAPで看護記録を記載👇
S:「昨日よりマシだけどまだ息苦しい。」
O:湿性咳嗽が続いているが自己喀痰 できず。吸引により白色粘稠痰を多量に回収する。
ルームエアにて吸引前SpO2=88%。 吸引後91%。活気なし。14時より酸素1L開始。投与後SpO2=97%。
A:自己喀痰は不可能。呼吸状態悪化あり、酸素開始後SpO2改善。
湿性咳嗽継続しているため、適宜吸引と酸素療法の継続必要。
P:プラン継続
いかがでしたか?
全ては書ききれませんが、ざっくり言うと、このように頭の中で考えて行動に移していきます。
なんとなくでも、雰囲気をつかめたら今日のノルマは達成です😊
看護過程を展開していくには、
①ぼーっと見るのではなく、
意図的に見る≒「観察する」力
②検温をして、バイタルサインの
「正常・異常」がわかる力
(O情報が正常か異常かが判断できる力)
が、まずは重要になります。
(その他にも沢山必要な能力を身につけなきゃいけませんが、まずはここから!)
看護理論とは?
【アセスメント(観察した事から分析する)】をおこなう際に使われる、決められた枠組みのこと。(ドラえもんの道具)
この枠組みがあると、
・分析の項目に漏れがなくなり、より精密な分析ができる!
・その結果、観察すべきところやどんな看護をおこなえばいいのかが自動的に見えてくる!
そんな素敵なドラえもんの道具¶みたいなものです。
‟ゴードンさんが作った11の機能的健康パターン”
”ヘンダーソンさんが作った14の基本的欲求”
がドラえもんの道具名になりますね。

ですが、この道具…。使いこなすまでが、かなり手ごわくて(´;ω;`)
大体の看護学生がつまづいてます…。
次の記事で詳細について説明します。

