ついに、出産!?!?
38w1d。
-深夜1:30-
また排尿時、トイレットペーパーに少量出血。
生理痛2日目くらいの痛みの、前駆陣痛ぽいものが断続的に起こる。
陣痛カウンターアプリで確認するとまだだいたい30分間隔。
若干ドキドキしつつも、まだ38wだし陣痛ではないよね~…という気持ちが大きく、再入眠できる。
-3:30-
トイレに行ったら、サラサラのおしるしが昼用ナプキンに2/3程度。鮮血。
これまでと違うサラサラ状だった事が気になり、慌てて検索魔になる。
どのネット情報を見ても、
“破水の可能性もあるから産院に一度連絡すべし”
との助言が。
しかも前駆陣痛的な痛み(生理2日目くらいの時の生理痛くらい)も始まってきていて
測ると10~15分間隔くらい。
まじか・・・!!!と思いつつ
念のため産院に電話連絡。
サラサラのおしるし(出血)が破水なのか判断つかないこと、
前駆陣痛ぽいのが10〜15分間隔くらいであること伝えると、
『今から来てください』とのこと。
同居中の母を起こして産院まで車で送ってもらう。
実家を出発する時には生理痛レベルの痛みを超えてきて、
”喋れるけど動けないくらいの痛み”にレベルアップする。
行きの道中で野生のウサギに出会ったり。
力になるもの食べないと出産できない、という母の教えから
途中でコンビニおにぎりを食べたりしつつ。
お腹が痛いながらも、
初産だし、破水じゃない可能性もあるよねー?
陣痛遠のいちゃうこともあるっていうしー?
と、陣痛だと受け入れがたい気持ちからか、まだそんなことを考えていた私。
-深夜4:00すぎ-
産院に到着。明け方4:00過ぎに入院。
検温してPCR検査をして、助産師さんの内診を受ける。
子宮口は2㎝開いてて薄い。
「陣痛間隔がこのまま短くなってくればお産になるだろう。」
「破水かどうかは今の時点では分からないので、日中に担当医が来たら診察してもらう。」
と助産師さんから言われる。
そして、おしるしにしては出血が多めだから、
念のため破水を疑って(感染予防のための)抗生剤の点滴を実施するとのこと。
ナースステーションの横の部屋でNSTと点滴を受ける。
が、NSTを装着したら陣痛が遠のいてしまう。
3:30以降も破水っぽいものがダラダラと流れる感じはない。
腹痛がなくなると、ただの妊婦だし体は元気だし、という感じなので、
夜間の人が手薄な時間に受診して、助産師さんに申し訳ないような気持ちになる。
若干だけど。笑
NSTの結果、「陣痛遠のいちゃったみたいだねー。」と言われ
日中に来るDr.の診察待ちなので、結果、入院決定となり個室へ通される。
-8:30-
Dr.診察。
診察の結果、「高位破水してたから、こればっかりはしょうがない、このまま入院継続だねー」と言われる。
やっぱりあれは破水だったんだ…!!
自己判断しないで夜間でも受診しておいてよかった!!
と、改めて母にも感謝。
入院継続して、感染予防のための抗生剤を8時間ごとに点滴することに。
ちなみにこの時点で子宮口3㎝。
「(陣痛促進のために)どんどん動いて良いよ〜」とDr.より助言。
個室だったし前駆陣痛も遠のいちゃったから、普段通り自由気ままに過ごせるし、食事も普通に食べられる状況に。
深夜3時起きだったため、たまにうとうとしつつ。
Dr.の助言に従って、スクワット、足踏みとか軽めの運動をしてみるけど、何ら変化なし。
-10:50-
またまたNST実施。
30分実施して1回しか陣痛来ず。
このとき、2種類の陣痛促進体操の指導をされる。
自室に戻り、さっそく指導された陣痛促進体操を試してみる。
寝ながら簡単にできるしそんなに負荷がかからないから、休み休みで30分くらいやってみる。
そんなにすぐに効果はでないだろう、とYouTubeでお産を進めるスクワットを検索し、実施。
-12時-
昼ごはん。いつもみていた韓国ドラマのペントハウスを見ながら、
2回陣痛らしき痛みの波が来たけれど、痛みの時は休みつつ完食できるレベル。
子宮口3㎝から10㎝まで果たして何時間かかるんだろう…?
という先の見えない状況にややドキドキしていた感じ。
-13時-
13時すぎからまた、強めの陣痛がくる。
勝手に『うううっっ…!!』って声が出るくらいの痛みレベル。
-14時-
ナースステーション横の部屋で、抗生剤の点滴をでしながら本日3回目のNST。
痛みがかなり強くなる。
この時、陣痛間隔は5~10分。
隣のベッドの、注射嫌いっぽいの子の会話が聞こえてきて、かなり泣き騒いでおり助産師複数対応されているw
最初はがんばれ〜…て思っていたけれど、
NSTが終わるころにはそれどころではない痛みになっていく。
NST終了後は分娩台で内診。かなり痛い。。超痛い。。
痛くて声が出てしまうレベル。
陣痛間隔は5〜6分間隔くらい。
この時、子宮口は4〜5㎝。
“え?この痛みで5㎝かい…!!あと5㎝開くまで痛みレベルアップするんでしょ?どんな事になっちゃうの…”
とや絶望的な心境になる。
そんな心境でもひたすら続く、断続的な痛みは容赦ない。
「子宮口もう少し開くまで経過観察となるけど、ステーション隣の部屋or自室、どっちが良い?」
と聞かれ、いったん自室に戻ることに。
-15:00-
5分おきに来る陣痛が辛すぎて死んでたけど、
気合いで姉妹にプレゼントする用の“妊娠ジンクス 赤富士”を描く。

ちゃんとした用紙を準備しようと思っていたのに、急な破水始まりの入院となったためまともな用紙も無く…;
赤マジックも忘れてしまったし…;
何かの裏紙に赤のボールペンで小さくしか描けなかったけれど。
いうなれば、トラックでお腹と腰を往復で轢かれ続けられているくらいの痛みの中で
お絵かきするという感じのしんどさだったなぁ。
かなり頑張った!マジで姉妹思いだ自分!!グッジョブ自分!!と思う。
-15:20くらい-
痛みが強すぎて、この辺から時間はおおよそのところ。
しゃがんでみたり、腰をゆらゆらしてみたり。
もう、どんな体制をしても痛み緩和しないことにまた絶望感を感じる。
そして、テニスボールを持参しなかったことに大後悔。
テニスボール貸し出ししてませんか?ってナースコールで聞こうか迷ったけど、
考えてるうちにそれどころじゃない痛みが襲ってくる。
でも使ってもあんま変わんないんだろうなぁと冷静な自分もいる。
しょうがなく、陣痛の痛みの波が来たら自分の拳で腰をぶん殴る。笑
でもかなりの体力消耗…。
体力がなくて腰をぶん殴れなくなったので、仰向けで寝た体制で拳を腰の下に当てて、やり過ごす作戦。
でも痛いのは変わらず、気休めに過ぎなくて撃沈w
この時もう陣痛間隔は5分をコンスタントに切って、陣痛カウンターアプリでは2~3分。
これもまた気休めだったけど、痛みの中では“1、2、3、4…”と吐く息に合わせてひたすら数を数えてた。
大体12、くらいで痛みの終わりが見えるので、ちょっとした精神安定にはなった気がする。
そのうち寒くなってきてお布団をかぶって横になって耐えるしかなくなる。
でも痛みの波がくると暑いから(痛みの引く数分の間に)持参していたハンディファンを設置。
暑さと寒さを繰り返してまた体力消耗。
陣痛時にぱっと食べれる用のおやつなんかを沢山持参していたけれど、
妊娠中にあんなに感じていたおやつ食べたい欲はどこかに飛んで行ってしまいw
そんな事も考える余裕すらない。
30分ごとに助産師さんは様子を見に来てくれるけど、
基本は1人で痛に耐えるだけなので泣きたくなる。
”ここで無痛分娩を選択してたらどんなに楽だろう…”と妄想してしまう。
でも里帰り先の産院はどこも無痛分娩をやっている所はなかったため、
どのみちこの痛みからは逃れられないんだけど。
痛みでトイレも行けなくなる。たぶん陣痛間隔は2〜4分くらい。
陣痛カウンター押すのもしんどくなるレベル。
個室の部屋の外まで私のうめき声が聞こえているだろうけど、どうにも止められない…!
そうこうしている間に、ようやく助産師さんが様子見に現れる!!
やっと来てくれた…!救世主様!!って気分。
子宮口確認のため助産師さんに連れられて分娩室へ。
陣痛の波が来るので、休みながらゆっくり歩いていく。
助産師さん、腰さすってくれるけど弱すぎて意味ない。また撃沈w
もっと腰ぶん殴って欲しかったし、話でよく聞く、お尻の穴ゴリゴリ押すやつやって欲しかったww
-16:00-
分娩台へ乗る。
子宮口全開大とのこと!!
“まじか?5㎝から全開までの経過が早すぎて頭と気持ちがまだついていってないんですけど!”と思うけど何も喋れない。
助産師さんとの会話は
うなずきか、単語。しかもため口。
「いたい…。むり…。そう…。」みたいな感じで精いっぱい。
痛すぎてうまく息が吐けず。
『あーーっ!!あーーっ!!うっ!!はぁー!!』という声が出ちゃう。
声だすなと言われていたし、出したら体力消耗するのも頭では分かっているけれど、出ちゃうもんは出ちゃう。
分娩台に乗ってから、何度もいきまされる。
うちの母が
『初産の時は2回いきんだらするんと(姉が)生まれてきたよ。赤ちゃんが小さめだとすぐ出てくるだろうし、比較的産まれやすいでしょ』
と話していたのを思い出した。
当時の母はぴちぴちの24歳。
現在の私はover30。
私のベビーも小さめなはずなのに…そりゃそうだよね、と、痛みに耐える中、年齢と体力のなさを実感する。
助産師さん同士の会話から
胎児に回旋異常があったみたいだけど、いきみを重ねていくうちに正常回旋に戻ってくれていたらしく。
一瞬、もしかして緊急帝王切開??と覚悟もしたけど。
正常に戻ったから、
『親孝行な子だねぇ〜。赤ちゃんもどう出てこようか試行錯誤しながら頑張ってるよ〜。』
と褒められる。
いきむ回数を重ねるうちに、いきみ方は分かってくるけれど、痛みの中で踏ん張るからかなり辛い。
辛いなんて言葉じゃあ言い表せないしんどさ。
“声を出さずにゆっくり息を吐くこと”
“しっかり目を見開くこと”
“腰を付けてお尻の穴を上側にすること”
妊娠後期のマタニティクラスで教わったから
出産でやるべき大事なことを頭で分かってるはずなのに…!!

ほんとにほんとに痛みの方が強くなると、パニックになって
声にならない声『あ!あ!あー!!!』が出てしまう。。。
もう会話なんて無理。頷きで精一杯。
本当は立会い希望だったので(でも産院の感染対策の方針上で立会い不可)
夫の立ち会い、なくて良かった~…としみじみ思う。
あんな姿、誰にも見せたことないし、見せられる気がしない。
例えるなら、自閉症の子のパニック状態みたいな。
この時、
完全破水をまだしていなくて次の陣痛で助産師さんから人口破水予告あり。
1回目で破れなかったらしく
『立派な膜をお待ちで…』と言われる。
”もう、早く終わらせたいから次で絶対お願いします”という気持ち。
途中で人工的に破水させられたが、
体感でいうと、オケ2杯分くらいお湯が出る感じ。
破水したら陣痛の痛みが少し緩和した気がしたけど、気のせいだった。まだまだ痛すぎる。
そのうち赤ちゃんの頭が見えてきたそうで(排臨)
『髪ふさふさだよー』とか言われるけど、
そんなのどうでも良くなる(考えられない)くらいに陣痛が痛い…。
そして、いきんで早く全部出したいのに
何か途中で挟まったままの感じで、それはそれですごく辛い。
”もう早く終わってー!!もう、家に帰って静かにぐっすり寝たい”
と、ずっと思っていた。
降りられないジェットコースターに乗り込んでしまったけど、怖過ぎて耐えられない時、みたいな心境。
頭見えてくるまでが時間かかった感じ。所要時間は30分くらい?だけれど、ここまでが1番辛かった気がする。
最後の方は、いつの間にかDr.が来ていて
麻酔を打たれて会陰切開され、
「いきまなくて良い」と言われて呼吸を吐くだけという指示。
なんだけど、勝手に力が入っちゃう。
最後に体が通るときなのか、痛いというより熱い感じ。
それも陣痛の痛みに比べれば一瞬のようだから不思議。
そんなことを思ってたら・・・
『エー!!エー!!エー!!』
いつのまにか赤ちゃんが出てきた!そしてすぐ泣いた!
「おめでとうございます〜元気な男の子です!」
と言われ、ドラマでよくみるやつ~って思ったドラマおたくの私。笑
ずっと泣いてる!
ちっちゃーい…
夫似っぽーい…
処置されてるー…
元気そうで良かったぁ…
生まれたら陣痛の痛みはすぐなくなったけど、胎盤出したり、なんだりしてる。
やや遠くで計測とかされている赤ちゃんに見とれている間に、胎盤を出す処置は終わっていた。
-17:00-
その後すぐ〜会陰縫合。
膣壁が奥までかなり裂傷しているらしく、1時間かけて縫われる。
もうまな板の上の鯉…。
あと、
色んな医療スタッフが分娩室を行き交う中、
こんな1時間下半身ぱっかーんしてるなんて…。
普通に考えたら羞恥心で辛いけど、もうそれすらもどうでも良くなるくらいの疲労。
満身創痍ってこういうことか。
桶狭間の戦いの後の戦士みたいな気分。
そのうち、私の分娩台の横にベビーを連れてきてくれたけど会陰処置が痛すぎて、よくベビーの観察ができない。
処置痛くて、声出して耐えてたら
『エー…!エー…!』
隣で私のベビーが小さくまた泣いてる。
「お母さんの応援してくれてるよ〜」
と助産師さんに言われ、
萌える♡ありがとう!頑張る!
と、ちょっと精神持ち直す。
確かに髪の毛ふさふさだぁ。
目開いたぁ!こっち見てるー♡きゃわいい…。
目つきの悪い私に似て欲しく無かったから、
夫に似てそうで安心。
黒目大きいなぁ。
鶴瓶さんかガッツ石松かって言ったら、
ガッツ石松系ベビーだね。笑
ようやく会陰処置終わり、かなりほっっっとする。
-18:00-
ナースステーション隣のベッドで休む。
仰向けでいて下さいとの指示。やや腹痛あり。
それ以上の会陰痛?膣痛?があるけれど、痛み止めの坐薬のおかげでなんとかスマホいじれるレベル。
夫と親族等にLINEで報告。
助産師さんにちょっと顔白いと言われる。
この日ずっと担当してくれてた助産師さんが凄く良い感じの人で。
結局分娩時間は約4時間。
初産にしてはスピード出産だし、経産婦と比べても経産婦の中でも早い方、とのこと。
予想外の膣壁損傷については、
『誰が悪いわけではないんだけど。赤ちゃんが早くママに会いたくて、ママの体が準備万端になる前に生まれてきたから、ちょっと膣壁が奥の方まで傷ついちゃったみたい。』
と言われる。
なんともせっかちな子になりそうなエピソードだなぁー。
ー19:00ー
自室に戻る。
お股&お尻を車椅子にべったり付けて座れないから、
ちょい斜めで方尻のみついて方尻浮かして乗るというテクニックを教わる。
スマホのバッグを遠くに置かれてしまっていじれず、
とりあえず横になって休む。
ー20:00ー
夕ごはん。
梅おにぎりが1番体に沁みたぁ。やっぱ米の力凄いなぁと感心w
全部食べる気満々だったのに、食欲があまりなくて食べられなかった。珍しい。
実は15時のおやつも、陣痛で苦しかった時間だったから一口しか食べられなかった。悔しい。笑
臨月はあんなに頻尿だったのに、まだまだ尿意はなし。
初回歩行の際はナースコール押すように指示される。
-21:00-
消灯。
どうしても顏が見たくて、夫に15分だけLINE電話する。
なんか、顔見たらほっとするー。
『お疲れ様』が心に沁みた。
もしも、次回があるならば無痛分娩一択だ、とか。
来世は絶対男に産まれようと思った、とか。
陣痛はトラックで腹・腰を往復されてるかのような痛み、とか。
名前は、凪じゃなさそうねー、
素早い感じの名前かなぁー?とかそんな会話。
ー22:30ー
トイレへの初回歩行のため、助産師さん付き添い。
尿意復活した気がするけど、
中々出ず、数分してようやく出る感じ。
痛いところが多すぎて、トイレに行くのも、普通にベッドに座るのも怖すぎる。
痛み止めの坐薬してるから、痛みは想定内くらいだけど、体が久しぶりの尿にびっくりしているw
ちなみに会陰からの出血があるから、真っ赤。
助産師さんいわく、生理みたいな感じでしばらくは赤いかも、とのこと。
多分すぐ入眠。なんだかいろんな夢を見たー。
4時まで爆睡。
次回へ続く。